みずにんの日記

のべです!考えたことを記録しております!

ブラックパンサー2あっぱれ!

marvel作品、「ブラックパンサー ワカンダ フォーエバー」(ブラックパンサー2)を先日観に行ってきました!

【この先ネタバレあり】

 

ブラックパンサー1で主演を務めたチャドウィック・ポーズマンさんは、がんで亡くなったため、今回は代役を立てるのか?と思いきや、

作品の中でも彼が死んだことと設定しており、

素晴らしいなと思いました。

顔の似ている俳優を代理に立てるよりも、亡くなった彼を偲ぶ場面があるほうが、観客が作品に入り込めます。映画の間、ずっと涙している方がいましたが、ポーズマンのファンだと思います。観客が涙を流しお別れできた作品になっていることが、代役を立てなかったことが正解であることを指し示しているな、と思いました。

 

そして、この作品の主題が、なんとも深い。

「戦争はなぜ起こるのか」

この映画を観るとよくわかります。

 

ワカンダという天然資源豊富な国

そして今回新たに出現する海の中の神秘的な国

アメリカをはじめとする先進国

この三者のパワーバランスの均衡が保てなくなってゆく様を、観客は心痛めながら、全員に共感しながら、また怒りながら、戦いの始まりと終結を目の当たりにします。

自国を反映させるため

自国を守るため

に戦争が繰り広げられてゆく様を見せられると、

戦争とは国のトップとなる人の些細な出来心で起こってしまうものなんだなと痛感します。

 

この映画は全米で歴代5位となる興収ときいていましたが、納得です。

観る人を驚嘆させる迫力のある大自然やうっとりする光景をスクリーンに映し出し、深ーい主題を提唱する。しかも、今回は、ヒーローは女性3人。marvel作品は「キャプテンmarvel」からもわかるように、「ヒーロー=男性」というステレオタイプを打ち破っていってるわけですが、今回もヒーローを新たに出現させるのではなく、前作で出演していた女性たちをヒーローとした。

ライアンクーグラー監督、あっぱれです。

 

戦争では、その国の正義を振りかざして戦うわけですが、正義とは、恐ろしいもの。

私はよく小学生の頃「正義感がある」と言われていましたが、今思えば、それは恐ろしいことだとわかります。

自分の中の、

善、正しいこと、正義。

は、他の人からすれば

悪、間違っていること、邪悪。

になりうる可能性を秘めているということ。

私たちはいつも立ち止まって、自分の見方がいかに独りよがりのものなのか、人を陥れる可能性のあるものなのか、自覚しなければならないということですね。