岡本太郎記念館と国立新美術館から、作品の新しい見方を教わった
東京は、美術館が沢山あって、岡本太郎記念館から歩いて国立新美術館へ向かったのですが、道中に2つも違う美術館を見つけて驚きました。
岡本太郎記念館は、岡本太郎が42年間住んだアトリエです。岡本太郎の頭の中に入ったような気分になりました。
↑入り口のドアノブ。ここから、もう岡本太郎の世界で大興奮。なんか、可愛いんだよね!
↑彼の人生の歩み。19歳でパリに渡り、その後戦争も経験してる。俘虜生活も送って、その後、芸術が爆発してます。
パリでピカソに影響を受けたんだと思います。
比較すると、影響を受けたことがよくわかるね!
そして、岡本太郎は同じような絵を何作も描いていますが、微妙に違いますよね。
描きたい時にはもう頭にその絵ができていて、あとはそれを形にするのだといいます。
何度も微妙な修正を繰り返しているのがわかりますよね。
そして、彼は三原色を必ず使っているイメージが。色彩のコントラストも素敵です。
今回、記念館を訪れて、絵以外の家具やモニュメントなどの物体においても、かなり魅了されました。
どこか童心に帰るような懐かしい感じがしたなぁ。
これまでにない斬新さもあり、他にはないユーモア性もあり、不気味なようでなんだか可愛い愛おしさもあり・・・ギュッといろんな芸術性を凝縮させていて心くすぐられました!
言葉も芸術的でしょ🎨?
言葉から、彼の感性そのものが芸術だとわかる。だから、頭の中に浮かんだものを再現したらそれはもちろん芸術なのです。
次に、国立新美術館はルーブル美術館からきた作品が展示されていました。テーマは「アモル(愛)」でした。
愛を多角的に伝えている展示様式で、これもまた魅了されました!ピュアな愛、愛でる愛、自己犠牲の愛。それとは逆に、憎悪に変わった愛、一方的な強引な愛、人の道に背いた愛など、複雑な人間模様を描く作品も沢山あり、リアルな人間の心模様に妙に納得。綺麗事だけではないところを再現しているのが面白かった!
ルーブル美術館の作品は、落ちているリンゴや、燃やされている矢、ヒソヒソ話をしている端っこの人、赤と黒のコントラスト・・・など、細やかなところに巧みに物語性を生み出していて、音声ガイドを聞きながら「ふむふむ、そーゆーことね!」と理解していきました。
「この絵では幸せな様子の男女ですが、実はこの女性は魔女で男性を騙していて・・・」みたいな解説もあったりで、面白かった!
この二つの美術館を訪れて、
「芸術」には
感性にビビっ!と瞬発的に訴えるものと、
じんわり〜染みるように訴えるものがあるなと気づきました。
岡本太郎の作品は、自分でも無意識の第六感?といいますか、そんなところにアクセスしていくような感じでした。パワフルでパンチの効いた作品。
それに対して、ルーブル美術館の作品からは、時代を超えて理解できる人の思いや作品の持つ深みに触れていく感じでした。じっくりみて、メッセージを汲み取っていくような作品ですね。
どちらも同じ「芸術」「アート」というくくりですが、対照的で全然違う心・脳の部分が動いていく感じで面白かったです。
これまであまり意識したことがありませんでしたが、これからは作品を見た時に、
「その作品がどんなアプローチをしてきたか」というところも楽しんでいきたいな、と感じました!
ビビッとくる作品と
じわ〜とくる作品
あなたはどっち派?